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見かけ上の動きと実際の筋活動

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こんにちは。S&C自習室の岸です。


スポーツ動作において、見かけ上の動きと実際の筋活動は異なります。
多くの場合、エキセントリックな筋活動が起こったあとに「遅れて」動作がついてきます。

例えば、スプリント走における大臀筋の筋活動は、遊脚期後半に脚が前方へ振り出される際にブレーキとして働き始め(エキセントリックに)、股関節屈曲→伸展に切り替わった後は徐々に弱くなり→接地する辺りではほぼゼロになります。慣性によって動いているだけ、なわけですね。決して(見かけ上)股関節伸展している局面全体で使われているわけではないのです。
(※同じ股関節伸展の役割を果たすハムストリングスは、大臀筋に少し遅れるかたちで筋活動を起こす。膝関節の伸展にブレーキをかける役割のため。)
同様に、腸腰筋も脚が離地する前から活動し始める→離地して股関節伸展から屈曲に切り替わっていく局面までは強く働き、(見かけ上)脚を前に運ぶ局面では早い段階でゼロになります。

テニスや野球などの体幹回旋筋においても、見かけ上の回旋に先んじてエキセントリックに強い筋活動が起こり、実際に回旋していく局面の後半では既に筋活動が終了しています。

ただし、自転車のようにエキセントリックな筋活動が少ない(無い?)スポーツの場合、実際の動作に近い筋活動が行われます。
(見かけ上)膝関節が伸展するときに膝関節伸展筋群が働く、といった具合に。

ちなみに自転車では、四頭筋→大臀筋&ハム、の順で活動が起こります。スクワットやジャンプなどは大臀筋&ハム→四頭筋なので、逆ですね。またスクワットやジャンプの場合、大臀筋の活動量が多くハムはそれほど活動しないのに対し、自転車ではハムが大臀筋より活躍してくれるようです(四頭筋はどちらも多く使われる)。たしかに、自転車の選手と球技系の選手では筋肉の付き方も違うように思います。


というわけで、まとめると

①多くのスポーツ動作において、見かけ上の動きと筋活動は異なる

②エキセントリックな筋活動が起こる→コンセントリックに切り替わるぐらいまでがピーク→その後の動きは慣性によるものであり、筋活動はゼロに近づいていく(同時に反対側の筋がブレーキをかけていることが多い)

③自転車や階段昇りなど、エキセントリックな筋活動が少ない動作の場合、見かけ上の動きと筋活動は一致している


これらを踏まえて、S&Cの処方について考えていくと、その競技動作の筋活動や関節トルクを理解し、それに近い形式(筋活動のタイミングや順番、割合など)をS&Cで再現するのが良い?となりそうだったんですが、、、落ちついて考えると、そんな簡単ではないなと思います。やはり、なんとなく競技動作を真似ただけのトレーニングを安易に採用するのは危険、というか無駄に終わる可能性が高いな~と。
スポーツの動作は非常に複雑で限定的・瞬間的なものであり、それをS&Cで再現しようとするのはかなり難しい作業。しかも似ているけど微妙に違う・もしくは似てるけど全然違う、という両方があり得ます。どちらもスキルを変化させてしまう要因になり得ます。
であればやはり、S&Cにおいては基本的なストレングスを伸ばし、それを使いこなせるように競技の練習で転移させていく、と言う方が理にかなっていると思います。

結局そうなるんかい!て感じですが、、、動作の分析自体は必須です。理解していないと、見かけ上の動きに騙されて、適切でないアプローチをとってしまう可能性もあります。

動作分析は苦手分野というか、個人的にはまだまだ未開発なので、もっともっと勉強したいと思います。誰か、おススメの本があったら教えてください(笑)


S&C自習室 岸晃輔
Category: 未分類

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